シアーシャ・ローナン

アートな映画

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊/The French Dispatch of the Liberty, Kansas Evening Sun

鬼才ウェス・アンダーソン監督のメディア愛と映画愛がほとばしる、風変わりでチャーミングでアーティスティックな映像世界。案内人は、フランスの架空の街を拠点とする架空の雑誌「フレンチ・ディスパッチ」の名記者たち。急死した編集長の追悼を込めてそれぞれが書き上げた奇想天外な記事が、そのまま映画のストーリーとしてオムニバス形式で展開していく。主役級の名優たちが絢爛豪華に大量出演しているのも見もの。
ドラマ

ふたりの女王 メアリーとエリザベス/Mary Queen of Scots

16世紀、王位継承問題と宗教対立に揺れるイギリスで、宿命的なライバルとして対峙しあったスコットランド女王メアリー・スチュアートとイングランド女王エリザベス1世の生き様を、フィクションを混ぜつつ描く歴史絵巻。男たちの権力欲にとりまかれ、容赦のない謀略にまみれながらも、それぞれの矜持を貫いていく二人の女王の姿が、痛々しくもあっぱれ。シアーシャ・ローナンとシアーシャ・ローナンの「動」と「静」の演技合戦も見もの。
ドラマ

アンモナイトの目覚め/Ammonite

19世紀のイギリスで化石発掘家として数々の発見を成し遂げたメアリー・アニングの生き様を、史実とフィクションを混ぜながら描く異色作。年齢差と階級差を超えて激しい恋に落ちる女性同士の濃密な関係と葛藤を体当たりで演じる、ケイト・ウィンスレットとシアーシャ・ローナンの演技格闘技も見どころ。