セリーヌ・シアマ

女と女の映画

トムボーイ/Tomboy

一夏だけ、男子になった少女の、ちょっとスリリングで、ちょっとほろ苦い冒険譚。これは何者でもない存在の自由を少しずつ失って、何者かである存在の責任に取り巻かれている「おとな」たちへの心優しい挑戦状だ。「燃ゆる女の肖像」で世界的評価を得たセリーヌ・シアマ監督が2011年にリリースした、長編2作目。
ロマンス

燃ゆる女の肖像/Portrait of a Lady on Fire

結婚においても職業においても圧倒的な男性優位の社会のなかで、女性同士が互いの知性と感性を認め合い、共感に満ちた時間を熱く、静かに交換しあう姿に魅了される。「こんなロマンスをこそ待ち望んでいた」と言いたくなるような、愛着の一本。